大峰山 洞川 だらにすけ 陀羅尼助

大峰奥駈道‥‥‥釈迦ヶ岳

2007年7月8日
8:30旭登山口 → 9:45古田の森 → 10:15千丈平 → 10:50釈迦ヶ岳山頂


雨の合間をぬって、釈迦ヶ岳へ登りました。
十津川村の国道から、旭登山口までは細い林道を約20キロ
落石が多く、道幅もせまいので注意が必要です。

釈迦ヶ岳のシンボルとなっている山頂の釈迦如来像は、修理のため冬中下山されていました。
もうそろそろお帰りになったのでは‥‥と思い、本日の登山となりました。


旭登山口は、若干の落石はあるものの、よく整備されています。
右の建物はトイレ。きれいなトイレで、簡易水洗になっています。


さあ、いよいよ出発
なんか、登山口に人が集まってるなあ‥と思いつつ
歩き始めました。

両脇にシャクナゲがいっぱいに押し寄せています



尾根にでるまでは、やや険しい道



20分ほどで尾根にあがってしまえば、こんな感じ
しばらくはゆるやかな尾根道をたどります


バイケイソウの大群生
まだつぼみのものから、花真っ盛りのものまで
すごい数のバイケイソウに囲まれます






??これは?
どうやら鹿の足跡ですね


ガスもでてきて、なにか幻想的な雰囲気がしてきたと思ったら



木のかげから‥‥出てきました


やがて続々と。子育てのシーズンらしく
子鹿が母鹿のあとをついてきます
時折、ピューというような鳴き声

驚かせないように、そっと撮影してこの場を離れました。



さあ、山頂は目前
でもあのブルーシートは‥


やっぱり‥
まだこの状態でした
完全修復まで、あと少しのよう
です

まあ、これもいい記念かな‥と、とりあえず記念撮影です

ところが、このあと意外な展開が‥‥

大勢の人が登ってきました
それぞれに少しずつ荷物をもって‥



どうやら、今日が修復の仕上げの日のようです



これは‥お釈迦様のお顔ですよ
こんなに間近に拝めるなんて


作業が始まりました
ブルーシートをはずして、お顔が据えられます
1799メートル、釈迦ヶ岳山頂での作業です

この像は大正13年に天川村の強力「鬼マサ」こと岡田雅行氏が独力で担ぎ上げたと言われています
このエピソードについては、奈良新聞に連載され
その後書籍として出版された本


大峯山秘録―花の果てを縦走する」 前田良一 著

に詳しく書かれていますので、
後日ご紹介します。
(20年ほど前に読んで感動し、いつか山頂の釈迦像を見たいと思ったものです

こちらもご覧下さい



さあ、光背が取り付けられています
あと少し‥



大勢の人が見守っています
もう少し‥


ついに完成

無事、釈迦像が山頂にお戻りになられました

今回は釈迦像を見ることができないのか、とあきらめていたときに
思いがけず 修復の最終作業に巡り会うことができました

作業にかかわられたみなさん、ありがとうございました

さあ、帰ろう
今日は「深仙の宿から大日岳へ」 と予定していたけど、作業見学の為中止。
結局、登山口から山頂への往復になりましたが、
充実した気持ちで帰路につきました。



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